【2025年最新版】宝石鑑定士になるには?資格・費用・独学・学校を徹底解説

宝石の美しさを科学的に見極め、真の価値を判断する——。
そんな専門職「宝石鑑定士」は、近年、ジュエリー業界で注目を集めています。

この記事では、宝石鑑定士になるために必要な資格・費用・独学の可否・学べる学校などを、
初心者にもわかりやすく解説します。

目次

宝石鑑定士とは?仕事内容と活躍の場

宝石鑑定士(Gemologist)は、宝石の真贋判定・品質評価・価値査定を行う専門家です。
主な勤務先は以下の通りです。

  • 宝石鑑別機関(鑑定書発行など)
  • 宝飾店やブランドの鑑定部門
  • オークションハウス・質屋
  • ジュエリーの輸入・販売業者

実務経験を積めば、独立して鑑定事務所を開業することも可能です。

宝石(ジュエリー長谷川のHOUSE GEM ATTENDER)

宝石鑑定士に必要な資格一覧

日本には、宝石鑑定に関する国家資格はありません
そのため、国内で権威のある資格を取得するには、国際的な認定資格や民間スクールの独自資格を目指すのが一般的です。 

  • 宝石鑑定アドバイザー
  • 主催団体: 日本生活環境支援協会(JLESA)など。
  • 特徴: 比較的気軽に取得でき、宝石に関する基本的な知識を学ぶことができます。通信講座で取得できるものが多いです。
  • 取得方法: 諒設計アーキテクトラーニングやSARAスクールジャパンなどの通信講座を受講し、試験に合格します。 

権威性の高い国際資格

GIA「G.G.(Graduate Gemologist)」

米国宝石学会(GIA)が発行する、世界で最も権威のある資格です。
宝石鑑別・ダイヤモンドグレーディング・カラーストーン評価などを包括的に学べます。

  • 難易度:★★★★★
  • 学習期間:約1〜2年
  • 費用:150〜250万円
  • 取得方法:GIA Japan(東京・大阪)や提携校、または通信講座でプログラムを受講
  • 国際的に通用する資格

GIAのG.G.資格を持つと、海外の宝飾業界でも通用する知識と技術を身につけられます。
ジュエリー長谷川も取得済みです。

FGA(英国宝石学協会)資格

イギリスの「Gem-A(Gemological Association of Great Britain)」が発行する国際資格。
こちらも国際的な権威性は抜群です。
理論重視で、宝石学を学問的に深く学びたい人におすすめです。

  • 難易度:★★★★★
  • 学習期間:約1〜2年
  • 費用:100〜180万円
  • 取得方法:ファンデーション試験とディプロマ試験に合格

日本国内で取れる資格

日本ジュエリー協会(JJA)「ジュエリーコーディネーター」

宝石販売やコーディネートに必要な基礎知識を身につけられる資格です。
3級から1級まで段階的に取得することが求められます。
鑑定士志望者の入門資格としても人気です。

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 学習期間:2ヶ月〜
  • 費用:受験料9千円〜+登録費約2万円
  • 取得方法:筆記試験合格
  • 対象:宝石販売員・ジュエリーショップ勤務希望者

PG(Professional Gemmologist)

日本宝飾クラフト学院が主催している、NPO法人宝石宝飾教育振興会の宝石学資格。
宝石の鑑別と鑑定を半年間で学ぶ、専門的な資格です。

  • 難易度:★★★☆☆
  • 学習期間:半年
  • 費用:約23万円
  • 取得方法: 日本宝飾クラフト学院のカリキュラムを受講+筆記・実技試験合格

どの資格を目指すべきか

  • 世界的な活躍を目指すなら
     国際的に権威のあるGGまたはFGAが適しています。
     専門的な鑑定機関や国際的な宝飾業界での活躍につながります。
  • 国内での知識習得やスキルアップが目的
     宝石鑑定アドバイザーやPGなど、国内の民間資格やスクール独自の資格が選択肢となります。
     趣味や副業、接客のレベルアップなど、目的に合わせて選びましょう。 
指輪(ジュエリー長谷川のHOUSE GEM ATTENDER)

独学で宝石鑑定士になれる?

結論:基礎は独学で学べるが、プロになるには実習が必要

宝石学の基礎(鉱物学・宝石の種類・評価基準)は、書籍や通信講座で独学可能です。
しかし、実際の鑑別には以下のスキルが求められます。

  • 顕微鏡やルーペでの観察技術
  • 分光器・偏光器などの機材操作
  • 石の屈折率・比重測定の知識

これらは実物を扱う実習経験なしでは身につきません。
そのため、独学+スクール受講の「ハイブリッド学習」が現実的です。

まとめ|宝石鑑定士は“知識と情熱の職業”

宝石鑑定士は、華やかさの裏で確かな知識と繊細な観察力が求められる専門職です。
ダイヤモンドやカラーストーンの価値を正しく見極めるには、経験と理論の両方が欠かせません。

しかし、その第一歩はシンプルです。
「宝石が好き」「本物を見分けたい」——
その気持ちがあれば、誰でも学び始めることができます。

知識を積み重ねるほど、宝石の奥深い世界が見えてくる。
宝石鑑定士は、情熱を知識に変えて“輝きを支える”仕事です。

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この記事を書いた人

ハウスジェムアテンダー 広報担当。
大手アパレル企業や外資系アクセサリーブランドで広報を経験し、PR会社での活動を経て2025年7月より現職。

現在は宝石・ジュエリー分野における広報戦略やイベント企画、SNS発信を中心に担当し、「宝石の価値を正しく伝える」ことを使命としています。

3歳と5歳の子育てをしながらキャリアを重ね、日々多くの方に宝石の魅力を届けるために取り組んでいます。

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